少子高齢化社会を乗り切るため、健康を中心としたまちづくりを検討する研究会を、つくば市や新潟市、岐阜市など全国10市の市長が発足させた。健康政策について情報交換し、21世紀のまちづくりに生かすのが狙い。22、23の両日、つくば市の筑波大で第1回研究会が開かれた。
研究会を発足させたのは3市のほか、伊達市(福島県)、三条市、見附市(新潟県)、流山市(千葉県)、豊岡市(兵庫県)、善通寺市(香川県)、天草市(熊本県)の計10市の市長。筑波大なども加わっている。
健康づくりの取り組みや悩みを、年2回の研究会で共有し、有効な施策につなげていく。生活習慣病や介護の予防といった健康分野だけでなく、「ウエルネス&エコ」をまちづくりのキーワードにして、産業育成や、観光、農業、都市交通など、多方面で新しい施策を模索していく。
今後、賛同する首長を増やし、3年後には、「少子高齢化・人口減社会」を克服するためのまちづくりの具体策をまとめる予定だ。
市原健一・つくば市長は「自治体にとって市民の健康は大きな課題だ。ほかの市と意見交換しながら、市民が積極的に参加できる健康づくりの方法などを検討したい」と話していた。
朝日新聞【茨城版】2009年11月24日より